盃洗 さかずきあらい

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

はいせん。献酬の時に盃を洗うための水を盛っておく器であります。
古書にはみられないようです。
江戸時代中期以降の流行のようであります。
『寛天見聞記』に「盃あらひとて丼に水を大猪口数多浮めて詠め楽しみ(中略)皆近来の仕出しにて万物奢より工夫して品の強弱にかかはらず只目をよろこばす事計にて費のみ出来る事なり」といいます。
また『守貞漫稿』に1849年(嘉永二)印行の古風と流布とを相撲番付になぞらえたものを載せていますが、その流布の方の中段に「盃すましの丼杯を洗ふ丼鉢也」とあります。

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