単に白絵ともいいます。
カオリンの一種で磐土に富み砂粒を含まないようです。
色が白く可塑性の少ない粘土で常に層状を呈して産出し、岐阜県の東部および滋賀県などが主産地。
化学的組成は蛙目粘土・木節粘土などに類し、天然産出のままでは白色でありますが、磁器焼成火度によってはやや灰色を帯びるのを常とします。
磁器の釉下顔料で特に呉須を使用する際に、素地面に薄く塗抹して、顔料が強火に遇って流失するのを予防するために用いるのを主用途とします。
その他呉須顔料に混入したり、化粧用として白色でない素地の表面に塗布することがあるようで、まれに素地にも混用します。
しかしアルミナの出現によって使用されることがなくなりました。
