智仁勇香合 ちじんゆうこうごう

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

香合の一種。
水戸徳川家入札の時、祥瑞の烏差瓢箪香合・染付筋兜香合と、他の一つの香合との三つを、一つの箱に収めて、これを智仁勇香合と称しました。
チソック誌石。
墓誌を意味する朝鮮語。
葬礼の器であります。
死者の生年月日・行跡・墳墓の方向などを記して墓前に埋めるもので、やきもののほか板・石なども用いられます。
形態はおおむね長方形で、大きさは菊版の書物ぐらいのものが多く、数はI、二枚から人によっては十枚以上のものもあります。
やきものに文字を記す手法としては、線刻、象嵌、化粧掛けに鉄砂、白磁に鉄砂、あるいは呉須の染付などいろいろあります。
これら墓誌は製作年月がはっきりしているために、陶磁研究上の好資料となっています。
(『朝鮮陶磁名考』)

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