糸目藤四郎 いとめとうしろう

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鶴田 純久の章 お話

真中古茶入の一種。
藤四郎の作で糸目のある茶入であります。
土は薄浅黄色、下釉は柿色が多く栗色釉もあります。
上釉は黒釉がむらむらと黒雲のようにむらだって掛かっています。
地釉は薄柿で上に薄黒釉の刷毛目のあるものもあり、黄釉・飴釉・胡麻釉など茶入によって釉組はさまざまあります。
姿はぶりぶり成り、多くは薄手で細工がよく格好もよいです。
土屋相模守所持の名物糸目藤四郎は、朽木侯、松平日向守を経て文政(1818-30)頃松平不昧に入り以来同家に伝わりました。
(『茶器弁玉集』『大正名器鑑』)

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