広義には直径0.01mm以下の微粒子よりなる土壌の総称名として用いられますが、普通には微細な粘土鉱物(含水アルミナ珪酸塩物質)を主体とする可塑性の強い土壌のみに適用されます。
粘土の成因についてはいろいろありますが、大別して中性火成岩が熱水作用を受けて生じたもの(村上粘土など)、優白質水成岩が地表風化を受けて生じたもの(本宮粘土など)、泥質水成岩が炭層より分泌される腐植物質の影響を受けて生じたもの(木節粘土など)に分けられます。
粘土は耐火物・陶磁器・セメントなど窯業原料として広く用いられるのみでなく、製紙・医薬用にも利用されています。