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鶴田 純久の章 お話

定窯の白磁をいいます。
ただし瓦胎・陶胎のものもあります。
一般には白定と粉定は異名同物だとしています。
「定窯」の項参照。
ただし脱胎風薄手の白定磁はほとんど皆宋代定窯の所産ではなく、南宋以後景徳鎮で模造した定器のようであります。
『景徳鎮陶録』によれば、景徳鎮には明朝以来白定器を焼く専門の窯があって、陶工は白定を模倣することに専心し、碗・盃・皿のほかに小品や玩具を多くつくりましたが、作品には精粗混じっているといいます。
そして雍正年代(1723-35)の官窯は特に優秀なものを出しました。
なお隆慶・万暦年代(1567-1619)の周丹泉その他の民窯の名手が模造したものも少なくなかりましました。

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