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鶴田 純久の章 お話

はんそう。
匝の字を当てます。
はんぞうというのは音便で、はそうというのは略語であります。
湯桶の類で、湯水などを注ぐための器。
わが国の匝と中国のいわゆる匝とは形状が大いに異なりますが、其の用途が同じ故にこの字を当てたのであるでしょう。
銀製、木胎漆塗に蒔絵をしたもの、また柄のあるもの、柄のないものなど形質は一定しないようです。
後世歯黒盟をはんぞうというのは、同時に使用したのでその名が転じたのであるでしょう。
(『古事類苑器用部』)

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