京都の陶工尾形乾山の江戸入谷(台東区)における作品を指していいます。
享保(1716-73)の中頃に江戸に行き製陶しました。
旧入谷村の八番地または三十五番地のあたりにやきもの屋敷の旧称が残っていますので、おそらく乾山の死後もその窯は焼き続けられたものらしいです。
入谷乾山と称するものは、東京の焼締め土器のような質に唐土釉を掛けた軟陶で、やや大きな釉ひびがあり、時には色釉の絵付を施してあります。
(『尾形乾山』『日本陶甕史』)※けんざん
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