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千里山古窯址群 せんりやまこようしぐん

大阪府吹田市の小路・片山・佐井寺などに群在する須恵器窯跡群。
窯跡の所在地一帯はいわゆる千里山丘陵の一角に当たり、標高五〇メ一トル前後の丘陵が起伏し、丘陵を削るいくつかの谷の斜面に須恵器を焼成した1窯が点々と残されています。
千里山古窯址群における既発見窯跡の総数はおよそ四十数基を数えます。
この窯址群は五世紀末から六世紀前半の頃に成立し、六世紀代を最盛期として以後八世紀前半頃まで存続しました。
その製品は大阪の陶邑窯の場合と同様に蓋杯・高杯・聘・各種壷・甕類などで、摺鉢や陶硯もあります。
またこれらの容器類のほかに陶棺も焼きましたが、地方窯によく見られるような瓦陶兼業窯はないようです。
なお千里山古窯址群の近くには平安京造営瓦を焼成した吉志部瓦窯址群があるようで、東北方の茨木市や淀川を隔てた東方の枚方市などにも、比較的小規模の須恵器窯跡群が丘陵部に散在しています。

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