名物。朝鮮茶碗、古井戸。水戸家所持、のち市に出て江戸北国屋喜左衛門、加賀屋重兵衛(四百五十両)、広島屋平十郎(七百両)、天王寺屋久兵衛(千両)、加賀屋彦兵衛を経て鴻池家に入りました。その年次は不詳であるが『古今名物類聚』の記載から寛政(1789-1801)以前であることは明らかであります。(『大正名器鑑』)