磐余野 いわれの お話marusankakusikaku X Facebook はてブ LINE Pinterest コピー 2011.05.072023.05.26 中興名物。金華山茶入、磐余野手本歌。出来もよく麗しいですが、少し寂しい風情があって何となくしっぽりとみえますので、「萩が花たれにか見せむ鶉なく磐余野のべの秋の夕ぐれ」の歌に因んで小堀遠州が銘を付けました。総体に柿金気色で禾目が現れ黒なだれが景色を呈しています。土屋相模守が所持、その後島原藩主松平主殿頭、佐倉藩主堀田相模守を経て寛政(1789-1801)の頃松平不昧の所有となり、以来雲州松平家に伝来。(『茶器名物図彙』『大正名器鑑』)