丑の歳渡り うしのとしわたり

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鶴田 純久の章 お話

『万宝全書』高麗焼物の部に「丑の歳渡り薬のかわり色々」とあります。
対馬家釜山和館の窯で焼かれた御用品はまず江戸に送られて宗家の蔵に納まり、その他のものは釜山近辺のやきものと共に大阪・京都の市場に現われました。
すなわち「延宝四年渡り」または「丑の歳渡り」として現在残っているものはこれであるといわれています。
「延宝四年渡り」について『万宝全書』は高麗焼物の部に「色々数多し」と記しているだけであります。
ただ延宝四年(1676)は辰歳に当たります。
(『釜山窯卜対州窯』)

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