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鶴田 純久の章 お話

中興名物。
真中古茶入、藤四郎春慶。
瓢箪状の茶入で口に縁があり、また腰にも筋があって二重になっているのでこの銘があります。
薄手で格好かよく精巧な茶入であります。
もと細川侯所持、酒井雅楽頭を経て松平不昧の所蔵となり、1803年(享和三)大阪の天王寺屋五兵衛所持の縄簾の水指と交換され、1884年(明治一七)の頃には渡辺家にあり、さらに転じて赤星家に入りました。
1917年(大正六)の同家入札の際には三万四千三百円でありました。
(『大正名器鑑』)

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