瀬戸黒

瀬戸 茶碗 なごや焼 126

瀬戸 茶碗 なごや焼 126

高さ6.7cm 口径8.2cm 高台径6.2cm
 極めて興味深い作品であります。箱の蓋表に「せと茶碗なごや焼」と、小堀遠州の筆で書付されています。もちろんその輪から推して瀬戸系のやきものであることは確かであるが、そこに小堀遠州が「なごや焼」としていることは興味深い。これまで「なごや焼」と呼ばれた作品はこれ以外に見たことがなく、あるいは尾張徳川家の御用窯のどこかで焼かれたものであったかもしれません。しかもその作風は明らかに手裡ね風で、あまり上手なものではなく、だれかの手担ねであったことは確かであります。今後、この「なごや焼」というものがいかなる存在であったかが考究されねばならません。高台は付高台で。高台まわりに大きく窯疵があり、その高台の中に長石釉をかけているのも興味深い。