中国磁器彩色の一つ。
瓜皮緑は西瓜の皮の色に似ているところから付けられた名。
康煕(1661-1722)の製に一種の確があり、西瓜の形をしていて上に瓜蔓があります。
すこぶる珍とすべきもので釉上に多く小開片があり、その紋は牛毛に似ています。
雍正(1722-35)の製は釉が厚く潤沢があります。
色は緑でかすかに黄を帯びており、春時の柳葉のようであります。
乾隆(1735-95)の製は緑色が深く開片はやや大きいです。
しかしどれも滋潤壁沢で紋の内側に黒色を発していないようです。
新製のものは釉が乾いて潤いがなく、緑色が黒味を帯びていて珍とするには足りないようです。
(『飲流斎説甕』)