滋賀県彦根市芹川町の円山にあったものです。藩窯円山湖東焼の再興で1874年(明治七)北川助次郎の製造にかかります。器は皿・鉢・行平鍋・涼炉・壺などの日用品で、その製品にはいっさい絵を描かずただ流釉を掛けています。やや見るに値するものは亀甲焼。1876年(明治九)廃業。(『湖東焼之研究』)