716年(霊亀二)同志五百五十七人と共に中国に行き、帰途陶工を伴って帰国し、備中国吉備津(岡山県吉備郡高松町吉備津)の一端に業を開かせたといいます。これは口碑の伝えるところで正史の認めるものではないが、無稽の巷説として断じ去るべきものでもないようであります。(『日本陶磁器史論』)