洪憲年製 こうけんねんせい

marusankakusikaku
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

款識。
1914年、時の中華民国大総統袁世凱は帝政を復古して自ら皇帝になろうとし、即位式の外国使節進物用の甕器を特製させましたが、これにほ憲年製の款名があるものがあります。
器は古月軒風で蛋皮粉彩のものや緑釉五彩のものがあるようで、黄地凹刻粉彩の花瓶は特に秀作であります。
これらの器は1世凱が失脚下野すると捨て値で売られ、すべて丙欧人の収集するところとなり、現在でも極めて珍重されています。
(『支那陶磁の時代的研究』)

前に戻る
Facebook
Twitter
Email