Large bowl with design of herons surrounded by various flowers,
enamelled ware
Mouth diameter 37.4cm
高さ11.4cm 口径37.4cm 高台径21.5cm
腰をまるく、口部を端反りにした色絵草花文大鉢と同様の器形でありますが、いささか小振りに成形されています。見込の八稜の枠内に白鷺を六羽赤線描きと白抜きであらわし、地は流水地文に紺青を上絵付した意匠は古九谷様式色絵の中でも特に印象的な構図であります。内側にはいわゆる百花文をびっしりと埋め、まことにおもしろいのは、見込近くにと鯉らしき文様を頭と尾だけ描いていますことで、百花も細かく見ますと水草が多く、白鷺に対応して池辺の景を象徴化した構図でありましたことがわかる。裏面には格狭間枠を五個配し、内に八宝文を描いていますが、その意匠は図7と似かよった表現であります。高台内中央の銘も色絵草花文大鉢と同様であります。