両者ともほぼ同形の器形で、前図に比して素地はやや粗であり、器形もざんぐりとしています。見込の図とまわりの地文はそれぞれに異なりますが、基本的な配色や図取りは同じであります。もとは揃物もありましたのでしょうが、近年古九谷の声価が高まるにつけ一品物として鑑賞されますようになりました。裏文様は、図127は蔦文を四方に、図128は唐草風の牡丹文を四方に配しています。いずれも高台内に角福銘があります。
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