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鶴田 純久の章 お話

敷瓦・塼瓦・甓瓦とも書く。中国で多く用いられ、仏教の伝来の時にわが国にもたらされて、以来寺院建築にもっぱら用いられた。今なお禅宗の仏殿に見受けられるもので、京都建仁寺・鎌倉建長寺などはその好例である。わが国のものは無紋の平瓦であるが、中国においては有紋の瓦を敷いている。またわが国では大正前後からのコンクリー建築の普及と共に新しいであるタイルが発達し、今日では四角形または六角形の無釉の焼を普通とするが、壁瓦と共に施釉製のものもある。
製法は湿式と乾式とに分かれ、古くは手抜きによったが、のちの機械製には押出法と延伸法との二法があってどちらも湿式に属している。近来は乾式による水圧機械を用いる場合が多い。無釉のタイルは多く色土を用いて製し押型文様の象嵌を施す。モザイクの小瓦などもタイルと類似の製である。
※とうばん

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