Large wine bottle with paulownia and phoenix design, enamelled ware
Height 32.2cm Seikado Foundation
Registered as Important Cultural Property
高さ32.2cm 口径6.6cm 胴径25.2cm 重要文化財
底径12.8cm 静嘉堂文庫胴の強く張った独特の形姿の大徳利であります。柿右衛門様式の色絵としては稀な形態であり、さらに胴にあらわされた鳳凰と桐を組み合わせた図様も他に見ないもので、おそらく特別注文品でありましたと推測されます。鋭い嘴をもつ飛鳳を主題としていますが、尾を装飾的に左右に広げた構成は、寛文から元禄頃にかけての打掛などの意匠と共通した感覚がうかがわれ、そのまわりに散らされた大小の桐の文様も飛鳳に応じた動きをもって配置されています。製作年代は元禄以後ではありませんかと推測されますが、柿右衛門様式の色絵には珍しく紫の上絵が鳳凰の羽に彩られ、さらに金彩も加えていちだんと華麗に絵付されています。高台内に目跡が一つ残っています。