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鶴田 純久の章 お話

瀬戸 鉄釉小壺

Seto ware: small jar, iron glaze. 14th century. Height 4.3cm.
14世紀
高さ4.3cm 口径2.6cm 胴径4.7cm 底径3.0cm

瀬戸 鉄釉小壺

Seto ware: small jar, iron glaze. 14th century. Height 3.0cm.
14世紀
高さ (推) 3.0cm 口径2.0cm 胴径3.7cm

瀬戸 鉄釉小壺

Seto ware: small jar, iron glaze. 14th century. Height 3.0cm.
14世紀
高さ3.0cm 口径2.0cm 胴径 4.1cm 底径12.2cm
 鎌倉末ごろから瀬戸の各窯でいわゆる祖母懐土を用いた鉄釉の小類が焼かれ始めています。その最も早い例は元亨四年(1324) 銘の大台座を出土した置刈窯であるが、その後しだいに生産量は増加し、14世紀後半代からは大量に焼いた窯もあります。これらの鉄釉小壺は瀬戸では豆春とも呼ばれています。この小豆あるいは豆が茶入としてつくられたものであることは、これと併行して天目茶碗が焼かれ始めたことから容易に考えられるのです。このような小壺類は当時漢作茶入として尊重された舶載品を してつくられたことは明らかで、「君台観左右帳記」などに載せられた抹茶春の各種形態に近いものも多く知られています。とくに丸茄子・ろてい、などと呼ばれた形のものが初期の小壺類に多いです。これらはやがて15世紀代には衝 大海を中心とした和物茶入に発展するのです。

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