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鶴田 純久の章 お話

地名。岐阜県瑞浪市陶町。ここは現在猿爪・水上・大川の三字を含んでいます。大川の東釜と猿爪の釜の洞とは共に往古の製陶地です意を示していますようであります。大川と猿爪とは恵那郡製陶の起原地として自ら二様の伝説を残しています。大川の地へは尾張瀬戸の陶工が来て製陶を始めたといい、猿爪の地へは1578年(天正六)頃に同国土岐郡久尻村(土岐市泉町久尻)の仁右衛門景貞が来て業を始めたといいます。また水上の地へは1602年(慶長七)頃瀬戸から加藤吉兵衛が来て陶業を開始したといいます。いずれもいつとはなく廃絶した。
今その窯跡から出る破片は極めて粗雑なもののみですので、おそらく土岐郡あるいは瀬戸地方の精製品にはかなわなかったのでしょう。(『岐阜県産業史』)

地名。香川県綾歌郡綾南町陶。一帯に古窯址が点在する。『延喜式』に讃岐の調物に陶・水瓮・大小瓶・壺・鉢・碗など数十百口を課したことを載せています。りょうなんこようしぐん

地名。山口県山口市陶。この付近は弘仁(810~24)以降約百余年間、官家鋳銭所を置いた遺跡であります。近年三、四の陶窯があって日用雑器を焼いていますが、その伝来を詳かにしない。(『山口名勝図志』『日本近世窯業史』)

地名。愛知県小牧市もとの尾張国春日井郡にありました。のちに末と改め上末・下末に分かれました。※すえ(末)

地名。和泉国(大阪府)の陶邑。後年の陶器荘であります。※すえむらこようしぐん

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