中興名物。真中古茶入、藤四郎春慶、雪柳手本歌。一名雪の下春慶。もと小堀遠州の臣村瀬佐助所持。その景色が柳の枝に雪が降り積もったのに似ているので遠州が次の歌を引いて銘としました。「かつらぎやはるのみゆきのふる柳よそめはおつる滝の白糸」。のち島原侯を経て根津嘉一郎家に入りました。現在根津美術館蔵。(『茶器弁玉集』『茶湯評林』『茶道叢書』『茶道名物考』)