高さ3.2㎝口径10.2×21.8㎝底径9.8×21.2㎝ 洒落た結び文形に目を驚かされるが、これは唐津としてはありえない形であります。本文にも述べたように、唐津には型作りのものは存しないからなのであります。したがってこういう異例の成形は、唐津ではなく、高取系の窯湯で作られたものと推定されています。いずれにしろこの洒落た形と、かけ分けの二釉の入り配りの面白さとがあいまって、昔からはなはだ評価の高い作品であります。