青備前 あおびぜん

青備前徳利
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鶴田 純久の章 お話
青備前徳利
青備前徳利

備前焼の一種で上品な青灰色をしたものです。
青焼または青伊部ともいいます。
明和(1764-72)から寛政年間(1789-1801)にかけて最も逸品を産出し、風流な趣のあるものが多いようです。
伊部窯の旧式大客窯時代につくり出されたもので、原料は普通の伊部焼と変わりませんが、その含有鉄分が窯の中で適度に局部的な環元作用を受けたために出る色であります。
近代になってその大窯が廃止され普通の登窯式となってからは、青備前の珍種もできにくくなりました。
(塩田力蔵)

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