Terracotta テラコッタ

marusankakusikaku
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

焼いた土を意味するイタリア語。考古学では土製紡錘車・土錘・小型彫像などの土製品を指して用いるが、最近わが国においてテラコッタと称するのは建築装飾用品に限られ、堅焼で施釉した大作品の傾向がある。わが国で建築に一般にテラコッタが使用され始めたのは大正の後期からで、最初はすべてアメリカからの輸入であった。国内品の研究的な製作は古くから行なわれたが、工業的製造が確立したのは1922、3年(大正一一、二)の、伊賀窯業、伊奈製陶、大阪陶業の各社がほとんど同時に着手したのに始まる。

前に戻る
Facebook
Twitter
Email