Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

オランダの陶業の中心地。十六世紀末から特徴あ白い錫釉を用いて絵付した陶器で知られ、イギリスをはじめ大陸各地に輸出した。陶工らは他の工人と共に十七世紀初めには名高いセント・ルカのギルドを結成して商品の生産と販売に活動した。十八世紀には中国や日本の磁器をモデルとし磁器製造をも試みたが、さほどの成功はみられなかった。デルフトの陶工らはそのデザインにお楽デルフト染付蓋付壺いても熱心に中国や日本のものを採用している。
イギリスの陶工はデルフトを模倣することが多く、リバプール、ランバースではデルフト風タイルが多く生産された。また薬壺や家庭用品の多くもイギリスで模製された。素地は土器質で、表面を覆う錫釉は完全に不透明で薄く、釉というよりエナメルに近い。初期のものはコバルトの絵付普通とした。(Savage,G.『Porcelain』Weiss,G.『Ullstein Porzellbuch』)

前に戻る
Facebook
Twitter
Email