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鶴田 純久の章 お話
常滑 釜
常滑 釜

Tokoname ware: kettle. Excavated from Matsubuchi No. 2 Ceramic Kiln, Maeyama, Tokoname-shi, Aichi. 12th century. Height 25.0cm.
愛知県常滑市前山字四池松渕2号窯出土
12世紀
高さ25.0cm 口径29.2cm 胴径35.3cm
愛知県陶磁資料館
 常滑窯では壺・甕・擂鉢以外にもこうした釜を焼いています。口縁のやや下ににかけるための縁帯を設けていますので、鍔釜とも羽釜とも呼んでいます。釜は火にかける煮沸用具であるため、砂質に富んだ土を用いており、焼成も弱く、土師器と陶器の中間位に焼き上げているのが普通です。容積はいずれも大きく、一回に米五升分は炊けるほどです。鎌倉時代の終りごろにはみられなくなります。鉄釜が普及し始めたからでしょう。

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