肥前有田泉山の陶家。享和・文化年間(1801~18)の人。常に窯積の改良に留意していたが、ついに天秤二段積の新工夫をなし、従来の平積法と比べほとんど倍数の品を焼成することができた。陶業発展上の顕著な功績というべきであろう。(『日本近世窯業史』)