茜屋舟 あかねやぶね

茜屋舟
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鶴田 純久の章 お話
茜屋舟
茜屋舟

砂張舟花入。
「茜屋舟」の銘は所持者名と思われます。
天正五年の年紀のある『茶湯道具名寄』によると、茜屋は二家あり、宗佐と宗休(吉松)の二人が同時代の人としてあげられており、前者は唐物「茜屋柿」、後者は「茜屋茄子」「木辺肩衝」・牧谿筆「鶴絵」などいろいろと名器を所持したとされています。
いずれにしても室町期に堺へ輸入されたものらしく、他の砂張舟花入などとともに茶家に知られるに至ったものと思われます。
砂張舟花入中では大振りで、幅も広く、格別豊かな趣をみせており、金味もしっとりとして斑も大粒です。
花配りも円形に近く、放射状に透かしがつくられています。
【寸法】高さ:15.7 左右32.4 前後2.5 重さ:858

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