Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
呉州赤絵写鉢
呉州赤絵写鉢

Hozen: bowl in the style of gosu akae (Swatow ware)
Mouth diameter 23.3cm
高さ11.4cm 口径23.3cm 底径9.3cm

呉州赤絵写鉢
呉州赤絵写鉢

Hozen: bowl in the style of gosu akae ware
Mouth diameter 19.1cm
高さ8.2cm 口径19.1cm 底径7.4cm

呉州赤絵写鉢
呉州赤絵写鉢

Hozen: bowl in the style of gosu akae ware
Mouth diameter 16.7cm
高さ6.8cm 口径16.7cm 底径 6.7cm

 いずれも中国明末の呉州赤絵を倣った鉢であらわされた文様は三種三様です。
 図220の鉢は、胴と口端をわずかに締めています。高台を露胎にし、地には青みのある白釉を厚くかけています。見込中央、金彩の丸文内に青と赤で 「福」の字を書し、側面を六方に割って草花文と細かい斜格子文を赤、金、緑、青、黒の上絵具を用いて交互に描いています。
 外側は四方に窓を配し、二方に蓮池文、二方に龍凰文を描き、地には文字を書した丸文が配されています。高台脇の釉切れの部分に「永「楽」の印が捺され、箱の蓋表には「金画 呉州赤絵大丼鉢」 とあり、蓋裏には 「 善一郎造」 と書されています。
 図221は、前図に比べてやや小振りです。見込中央の赤地丸文内には金彩で果実文が描かれ、側面には四方に蓮と草文が余白を残してあらわされています。外側口辺には一条の帯をめぐらし、下方には草花文をめぐらした間に鳥を数羽配しています。高台脇に「永楽」の印が捺されています。
 図222は前の二作よりもさらに小振りに作られ、いわゆる魁鉢を忠実に写したものです。濃い赤と緑で見込中央の丸文内に「魁」の一字、側面には蓮華文を二方に伸ばし、外側には牡丹、菊、鳳凰を無造作な筆致で描いています。高台内に「河濱支流」 の印が捺されています。

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