片身替茶碗 銘破レ窓 旦入

片身替茶碗 銘破レ窓 旦入
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

Tannyű (Raku X, 1795-1854): tea bowl, known as “Yabure-mado”,
katami-gawari (differing in halves) glazes
Mouth diameter 11.1-12.0cm
Raku Museum
高さ79cm 口径11.1~12.0cm 高台径5.3cm
樂美術館
 内箱蓋裏に「旦入作 カケワケ茶碗 銘破レ窓 左 (花押)」 と、碌々斎が書き付けています。旦入作の茶碗のなかでは瀟洒な作行きの茶碗で、高台内に花押を彫っています。黒織部を倣ったらしい作振りで、沓形風に厚手に作り、口や胴は楕円形です。口部は内に抱え込ませ、円形の高台はやや大振りでがっしりと作り、高台内に花押を彫りつけています。白土を用い、黒釉と透明釉とを片身替にかけ分けていますが、白釉は黄みをおびています。見込と外側腰に楽字印を捺し、高台畳付には目跡が三つ残っています。また、見込に窯割れが生じています。

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