高さ7.8cm 口径30.4cm 高台径16.2cm
青磁染付尺皿の代表作である。大川内藩窯の主体をなすものは色絵鍋島であったといえるが、染付と青磁を併用したこの種の作品にも優れたものが多く、青磁と染付がよく調和して他窯には見られない境地を開いた.しかも文様はいずれも優美な和様で統一されている。全体を横一文字に四区割し、青磁を二段、染付の青海波を二段交互にあらわし、そこに水車を配した図は、やはり寛文から元禄頃にかけての染織意匠に似かよい、染織意匠を巧みに取り入れた図案といえる。裏面には、葉を長く唐草風にした牡丹文を配し、高台には七宝繋文をめぐらしている。
