口径13.8cm逸翁美術館 石罅があるので石罅茶碗とされていますが、 やはり奥高麗手の茶碗です。 ゆったりと椀形に轆轤びきされ、 高台はがっしりと裾広がりに削り出されています。 奥高麗手の茶碗としては珍しい作行きの高台です。 釉がかりもおもしろく、裾まわりになだれを見せるなど変化に富んでおり、 唐津茶碗のなかでも傑出したものの一つです。