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鶴田 純久の章 お話
曙 あけぼの
曙 あけぼの

彫三島茶碗。
古三島の茶碗は、その象嵌文様の細かい羅列から、静岡県三島神社の暦文字を連想して名付けられたとの説があります。
その当否は別として、江戸初期に、茶入の好みが朝鮮半島に注文という形で伝えられる頃には、細かな三島文様は姿をひそめ、ただ象嵌手法だけが残されたのであります。
ここにあげたのは、その彫三島の代表的な作例で、これほど文様の美しく鮮明な茶碗も珍しい。
ぐいぐいと彫られた溝の中から白線がくっきりと現われて、清新な気分を与えます。
内花の卯の花も鮮明であります。
【付属物】箱-桐白木、書付小堀大膳筆
【伝来】赤星家
【寸法】高さ6.4口径14.3 重さ260

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