交趾笠牛香合 こうちかさうしこうごう

交趾笠牛香合
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鶴田 純久の章 お話
交趾笠牛香合
交趾笠牛香合

形物香合番付東方前頭八枚目。
 臥牛の背に笠を置いた形で、総体に黄釉がかかり、笠だけが青釉になっていて、華やかな色調を呈した見事な出来である。牧童のものであろう笠を背にして悠々と伏している牛の姿は、いかにものどかで、あの中国の広大な風景を偲ばせるところから、茶人間に愛好された。
 番付上位の交趾香合中、「笠牛香合」は比較的多く舶載されたが、この香合のように番付に注記する 「惣黄」のものはいたって少なく、一般には青釉・紫釉のものが多く、中には身と蓋の色替りのものもある。
【寸法】 高さ:5.7 口径:4.0~7.3 胴径:5.5~8.7 底径:2.7~6.0 重さ: 130

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