尾上釜おのえがま

尾上釜
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鶴田 純久の章 お話
尾上釜
尾上釜

大西定林作。
朝鮮鐘の形をした異形の釜である。
口造りは姥口とし、胴は正面に「播州」「高砂」、反対の面に「尾上」の文字を鋳出すほかに、擂座・乳の間・天人・唐草などを現わしている。
鐶付は鬼面で、龍頭形の摘みをもつ共蓋を載せている。
播磨の尾上神社(兵庫県加古川市尾上町)所蔵の朝鮮鐘をかたどってつくった釜であるところから、「尾上」と名付けられたものである。
本歌は天命作といわれているが、その写しは多い。
この釜は江戸大西家初代定林(一七二七)作と極められているもので、文様の鋳出・形姿がすぐれている。
【付属物】箱―書付大西清右衛門筆
【寸法】 高さ:20.5 口径:10.6

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