大色紙 おおじきし

大色紙
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鶴田 純久の章 お話
大色紙
大色紙

伝藤原公任筆。
『拾遺集』巻二断簡。
現存の十数葉は『万葉集』『古今集』『拾遺集』などから抜き出し、自由に散らし書にした調度風の優美な巻子本であったが、現在は色紙形に裁断されている。
一首の書かれた大きさにより「大色紙」「中色紙」「小色紙」などの呼称がある。
関戸家には三首十四行が伝来し、ほかは一首ずつの断簡である。
同筆のものに「堺色紙」『御物巻子本和漢朗詠集』 『西本願寺本三十六人集』の『重之集』『清正集』が知られる。
白地の立菱文和製唐紙に豊潤で力強い放ち書を試み、意識的に「志」の文字を三度も繰り返し、仮名書の常識を破っている。
【寸法】本紙―縦2.9 横19.0
【所蔵】東京国立博物館

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