

黒楽 加賀七種ノ内
付属物
内箱 桐 白木 二方桟 書付 啄斎宗左筆
外箱 橡 同蓋裏 書付 碌々斎宗左筆
伝来
金沢 大聖寺屋―石黒伝六
所載
楽焼名物茶碗集
寸法
高さ:8.3cm 口径:11.5cm 高台径:5.6cm 同高さ:0.6cm 重さ:325g
霞の斎銘は、正面の見事な蛇蝎釉の景によって名付けたものであろう。ソコウ加賀七種の一つである。
神経の冴えた薄作で、いかにもノンコウの妙技を偲ばせる。
口縁は抱えた蛤端になり、やや胴締めで、腰の丸く張った姿は、寸分の緩みなく、瀟酒の限りである。
漆黒の釉肌に、さらに幕釉が風情を添え、正面放胆な蛇蝎釉は意表に出て、効果満点である。
総釉の土見ずで、楽印の上にも釉が厚くかかっている。見込み幕釉がたれて、茶溜りややくぼんで、なだらかな段をなしている。
加賀七種の中で最も薄作である。



