赤茶碗 銘十王 127

赤茶碗 銘十王 127
赤茶碗 銘十王 127
ライン

高さ9.9cm 口径9.9cm 高台径4.7cm
五島美術館
 光悦作赤楽茶碗の優作の一つであるが「乙御前」や「毘沙門堂」「雪峯」などと比べると、その作行きはおとなしい。やや大振りの茶碗で、口をまるく内に抱え込ませ、口部には起伏をつけ、まるみのある腰には面取箆をめぐらし、高台は低く、高台外側は斜めに、高台内はくっきりと削り込んでいる。見込は広く大きく、茶溜りはつけていない。全面にかかった釉は厚く、よく溶けてガラス質に焼き上がっているのも光悦独特の釉膚である。古来、光悦のビードロ釉と称されるのも、このような釉膚によるのであろう。内箱蓋裏に「光悦 十王」と覚々斎原叟が書き付けている。

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About the author : Yoshihisa Tsuruta