高さ58.5cm 胴径33.7cm出光美術館 元禄頃の輸出用磁器のなかでも最も佳麗な大作の一つで、共蓋が添った完好な作例である。八角の胴には鮮やかな色調で紫陽花の文様を大まかに描き、肩には桜花を唐草風にめぐらし、裾には独特の連続文を配し、また鉦をつけた甲盛りの高い蓋にも紫陽花と牡丹の図をいずれも染付と上絵であらわしている。