色絵 菊牡丹文 大壺

色絵 菊牡丹文 大壺
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
色絵 菊牡丹文 大壺
色絵 菊牡丹文 大壺

通蓋高76.0cm 身高58.0cm 口径22.2cm 底径21.0cm
 この大壺もこの種の作例のなかでは傑出したもので、あたかも帽子のような甲盛りの高い蓋の紐には獅子をつけ、胴は四方に格狭間風の窓をあけ、その内に二方に菊、他の二方に牡丹をあらわしているが、花はいずれも浮文の上に金と赤で上絵付されている。極めて華麗に見えるが、その配色は染付と金、赤のみによっているのも、この種の輸出磁器のなかに多く見る手法である。十七世紀末から十八世紀の初期にかけての作であろう。蓋から身にかけて、大振りの菊花文をあらわしているのが印象的である。

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