織部 南蛮人 燭台

織部 南蛮人 燭台
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
織部 南蛮人 燭台
織部 南蛮人 燭台

Oribe Candle stand in shape of European figure
高さ30.6cm 左右15.0cm
 ポルトガル人、すなわち桃山の人々のいうところの南蛮人に取材した燭台であります。織部焼には、いわゆるクルス文や南蛮文様など外来文物がいち早く取り入れられ、意匠化されたものが多い。これらの燭台は最も顕著な例で、異様な風俗をとらえて燭台とした発想がまことにおもしろい。軽杉をはいた男子の人物像で、銹釉で頭髪と眉や目をあらわし、上衣の衿に菊の印花をつけ、左手には龍をさげています。軽杉の側面を切り落として引出しをつけているが、焚殼でも入れようとしたのであろうか。現存する南蛮人燭台のなかでは最も優れています。

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