高さ14.3cm 左右15.9cm東京国立博物館 この香炉にも腹部に楽字の印が捺されています。その印は宗慶作獅子香炉に捺されている印とは異なった、従来常慶印と呼ばれているものです。また白柚は常慶に始まり、俗に香炉和と呼ばれ、これはその典型作です。獅子の姿は四肢を前後に伸ばした姿で、図91.94の香炉と比べるとやや様式化しているように思われます。