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閑谷焼 しずたにやき

備前国和気郡伊里村字閑谷(岡山県和気郡備前町閑谷)の陶器。
寛文年中(1661-73)藩主池田光政がこの地に閑谷費を創立すると同時に、特に窯を閑谷山中に設けて伊部風の瓦および細工物を焼いました。
その陶器は伊部焼に似て焼色はたいてい白または淡黄色であります。
また釉を用いています。
別説があるようで、京都より仁清を招き、伊部の陶工長十郎・長左衛門・長三郎・利平・吉右衛門らにその助手を勤めさせ祭器の製作に従事させました。
仁清は十ヵ月余りいましたが、その前半は強度の大力を必要とする堅硬の土に馴れなくて苦慮し、のち同郡片山(備前町)付近の土を採って製作しました。
このことから伊部の陶工の中にも施釉の法をよくするものが出たのであるといいます。
なおこの窯の製品を世に白備前といいます。
三十余年で廃絶しました。
(『備前窯陶誌』『日本陶甕史』)

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