大覚寺手 だいかくじで お話 X Facebook はてブ LINE Pinterest コピー 2011.06.302023.08.14 真中古茶入の一手。その根元は大覚寺門跡より出た茶入ですので、その類を大覚寺手と呼びます。この手は世にまれで、その高名なものは泡沫・比丘貞・初雁・玉村など。もともと手厚につくってありますが、細工がよいので無道にもみえず見事な肩衝であります。下釉は柿色に少し梨地があります。上釉は飛釉。ただし黒釉に黄釉が多く交じって掛かるものであります。土は赤色で濃いのと薄いのとがあります。口造りは土が延びて捻り返しは尋常。(『別所吉兵衛一子相伝書』『茶器弁玉集』『本朝陶器孜証』『茶道名物考』)