岐阜県多治見市市之倉町にある窯。
加藤与左衛門常政(1595-162、瀬戸の初代藤四郎景正の子孫といわれる)を同地の陶祖とし、その曾孫与一郎成光、玄孫長七・忠道らいずれもこの業に貢献するところが多かったです。
近年は盃の製造で知られています。
当地の陶土は道具土ばかりで、磁器の原料はすべて他所から求めなければなりませんので、少量で生産して収入を高くせんがためであります。
ほかに盃台皿・清閑盃・煎茶碗・小深・猪口などを生産し、1970(昭和四五)年度の年産額は三千八百万円、企業数九三、従業員数626。
(『岐阜県産業史』『市之倉村誌』『土岐郡地誌』)