天目茶碗の一種。群書類従本『君台観左右帳記』に「世間に多きものにて候これもころなり薬能候ぱ重宝に候」とあります。ただし東北大学蔵永禄古写本には只天目の記事はないようです。干利休は黄天目を女にたとえ只天目を男にたとえたといいます。天目七品の名物には入っていないようです。やや劣ったものと思われます。